72時間トークvol.2『かえるー帰・変・孵・返・蛙ー』11月7日(木)~10日(日)

投稿者: uedafes 投稿日:

72時間トークvol.2『かえるー帰・変・孵・返・蛙ー』

会場:犀の角

11月7日(木)18:00~10日(日)18:00

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72時間ノンストップ・トークのカタルシスは、まさに演劇

人類は大きな文明史的岐路を迎えつつある――この実感は、ここ数年の異常気象の増大・激化を見るだけでも、日々ますます強まっているのではないでしょうか? 私たちは、何かを大きく「かえる」必要に迫られています。しかし、「かえる」ことに、各々のエゴ、利害、権力、さらには信仰、イデオロギー、慣習などが入り乱れることによって、現実に何をどう「かえ」たらいいのか? この問いを前に、人類全体が「金縛り」にあっているかのようです。
そこで、今回のトークでは、そもそも「かえる」とはいかなる事なのか? 日本語には幸い「帰る・変える・孵える・返る・蛙」など、多様な意味・可能性が潜んでいるので、それをヒントにして「かえる」について72時間徹底討論します。


今や、かえる時代である。
人類が未来へ孵る。そのために、生存の始原へと帰る。
蛙やライオンといかに共感・共生・共創するか、ガイアにおける原点へと立ち返る。

それには、換える=買える「習慣」から、還る「道」へと変える。ギフトが、人から人へ、人から他の命へ、他の命から人へ、限りなく還る「道」をデザインしなおす。

民である私たちは、そのために、藝を工をアートを磨きなおす。かえる「質」の時代である。

そういえば、私は今年還暦だ。

熊倉敬聡


「かえる」の起源へ

かえるには正反対の意味がある。たとえば「変革(変える)」と「伝統回帰(還る)」だ。が、正反対と感じられるのは私たちにとってであって、「革」命は正道=伝統に「還る」ことを表わしていたり、卵から生まれる=「孵る」ことは現世に「帰ってくる」ことだと感じられていたからだったりと、昔は同じ意味だったようである。

私は現代社会がこの「かえる」という言葉の呪いにかけられているのではないかと考えている。というのも、昨今の日本は「かえようとするとかえってかわらない」病にかかっているように診えるからだ。言葉を使う私たちが言葉を超え世界を「かえる」ために、「かえる」という日本語のもともとを覗き込んでみたい。

岸井大輔

72時間トークのあらまし

■トークゲストは72時間中、最低24時間は会場に滞在しています。
■タイムテーブルに沿って、登壇者はテーマについて30分話をします。その後、同じテーマについて30分はほかの登壇者と、さらに1時間は、観客も含めてディスカッションします。合計2時間がその登壇者の登壇時間となります。
■各ゲストの登壇時間については変更となる可能性がありますので、演劇祭公式サイトやSNSで最新情報をご確認ください。
■会場には仮眠室を設けます。受付を済ませた後は会場の出入りは自由です。登壇者が街中へ出張する可能性があります。併設されたゲストハウスへのご宿泊も承ります(要予約・特典付き)。

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11/7(木)
「蛙について」陸奥 賢 19:00~21:00


1978年大阪生まれ。観光家、コモンズ・デザイナー、社会実験者。大阪七墓巡り復プロジェクト、まわしよみ新聞、直観讀みブックマーカー、当事者研究スゴロク、歌垣風呂、劇札、仏笑い、フォトスゴロク、異類観光などを企画。日夜、大阪を逍遙している。


11/8(金)
「ポストデザイン」坂倉杏介 13:00~15:00


東京都市大学都市生活学部准教授、三田の家LLP代表、一般社団法人ユガラボ理事。専門はコミュニティマネジメント。多様な主体の相互作用によってつながりと活動が生まれる「協働プラットフォーム」という視点から、地域や組織のコミュニティ形成手法を実践的に研究している。


11/8(金)17:00~19:00
「いまなぜ民藝か」

11/9(土)13:00~15:00
「質とは何か」鞍田 崇

哲学者、明治大学理工学部准教授。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。博士(人間・環境学)。専門は哲学・環境人文学。総合地球環境学研究所を経て、2014年より現職。著作に『民藝のインティマシー』(2015)など。NHK「趣味どきっ! 私の好きな民芸」に出演(2018)。


11/8(金)
「Journey to Lioness」
土地をほかの生き物へ還す役割
井口奈保 21:00~23:00

社会彫刻家、Human Animal。都市生活のさまざまな面を取り上げ、実験し、生き方そのものをアート作品にする。近年は南アフリカへ通い「人間という動物」が地球で果たすべき役割を発見、その実践に務める。ベルリンにてご近所づくりプロジェクト「NION」を共同創始。


11/8(金)
「アートといわずにアートをすること」
武藤大祐 25:00~27:00

ダンス批評家、群馬県立女子大学准教授、振付家。近現代アジア舞踊史、および振付の理論を研究。共著「Choreography andCorporeality」(2016)、論文「限界集落の芸能と現代アーティストの参加」(2019)、振付作品「来る、きっと来る」(2013)など。「放課後ダイバーシティ・ダンス」ディレクター。


11/9(土)
「質とは何か」鞍田 崇・星野 太・熊倉敬聡
岸井大輔(ホスト)13:00~15:00

劇作家。1970年生まれ。1995年より他ジャンルで追求された形式化が演劇でも可能かを問う作品群を発表。代表作「potalive」「東京の条件」「好きにやることの喜劇」「始末をかく」。近年は2001年より提唱している「ポストコンテンポラリーアート」概念の整備に取り組む。


11/9(土)
「アートから工芸へ」中川周士 17:00~19:00


木桶職人。木桶工房の三代目、職人が手から手へとつないで来たものを言語化することにより木桶の技術を未来につなぐことに尽力している。ドンペリのシャンパンクーラーなど、海外のデザイナーとのコラボにも積極的に挑戦、新しい木桶の世界を探求している。


11/9(土)21:00~23:00
「習慣、恩寵、中毒」
11/9(土)13:00~15:00
「質とは何か」
星野 太


美学、表象文化論。東京大学大学院総合文化研究科修了。現在、金沢美術工芸大学講師(芸術学)。著書に『崇高の修辞学』(月曜社、2017年)。


11/10(日)9:00~11:00
「還暦について」
11/9(土)13:00~15:00
「質とは何か」
熊倉敬聡(ホスト)


文化実践・評論家、元慶應義塾大学教授。マラルメの貨幣思想を研究後、現代芸術に関する評論・実践などを行う。大学を社会へと開く新しい学び場「三田の家」「Impact Hub Kyoto」の運営に携わる。著作に「瞑想とギフトエコノミー」「汎瞑想」「美学特殊C」「脱芸術/脱資本主義論」。


11/10(日)
「道について」井関大介 13:00~15:00


東洋大学研究助手・非常勤講師、宗教学研究者。大学院在籍中より、農地を借りて部的な自給自足生活を開始。稲作は今年で9回目。田んぼ仲間とともに民俗芸能の研究・実践を行う「来たるべき田楽」を運営し、自身も特定地域で神楽の稽古を続けている。

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