2018開催概要

上田街中演劇祭2018

2018年9月15日(土)〜11月11日(日)

会場:犀の角、26bldg、スタジオセブンツー、ノキロソーコほか

主催・企画制作:一般社団法人シアター&アーツうえだ

後援:上田市

協力:今井浩一/石井工務店株式会社/上田映劇/うえださんと、実行委員会 (上田市交流文化芸術センター)/うえだ城下町映画祭実行 委員会/うえだ平和映画祭実行委員会/海野町商店街振興組 合/劇団ACT MAFIA. TOKYO BOWZ/劇団モカイコZ/ スタジオセブンツー/とんがり族/ノキロアートネット/諸澤啓二 (SOUND PAL) ※五十音順

ディレクター:荒井洋文

制作:荒井舞

創作:仲田恭子

舞台:市川一弥

照明:伊藤茶色

音響:杉山雅紀

広報宣伝:伊藤茶色

デザイン・編集:カラーボックスパブリッシング

NPO法人リベルテ

助成:平成30年度 長野県 地域発 元気づくり支援金

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驚き、違和感、居心地の悪さ、との出会いを。


「上田って面白い街ですね」。劇場と小さな宿屋を中心商店街に開いて2年、幾度となく聞いた言葉です。確かに、おしゃれなお店も、おいしい飲食店もあります。楽しそうなイベントはどこかで起きているし、東京へも1時間余りで行けます。城下町を歩けばさまざまな歴史や文化が見えてくるし、豊かな自然もあります。

過剰な情報とそれなりの距離をたもちながら、自然に近い場所で、自分らしく生きていくにはちょうどよい街なのかもしれません。好きなもの、居心地のよいもの、おしゃれなもの、それらを集めて自分の周りに置いて、同じことが好きなひとたちでつながり、楽しく生きる。それなりの居場所もできます。

でも、その「好き」とか、「居心地のよさ」とか、「おしゃれ」というものに、どこかうさん臭さを感じることがあります。本当に自分自身が感じ、心から欲していることでしょうか。どこかの誰かにねつ造されていたり、結局のところ、資本主義に絡めとられたりしていないでしょうか。テレビやSNSから情報だけは入ってくるのに「実感」、つまり「身体」が伴わない危険もあります。流行や、声の大きい人に振り回されて、生きるために必要なことや、大切なことが何なのか、実のところわかりにくい世の中なのでしょう。正直、自分もその一人だと思いますけれど。

この時代に、この地域に暮らすからこそ、本来の意味での「祝祭」が必要だと感じます。外部から「マレビト」を招き入れ、歓待する。その場にあるのは「好き」、でも「居心地のよさ」、だけでもないでしょう。「驚き」、「違和感」や「居心地の悪さ」に満ちているかもしれないし、時に「嫌悪」すら感じるかもしれません。でもそれを「身体」全体で受け止めて、初めて「出会い」が生れるのではないでしょうか。出会うことでしか見えないものがあるはずで、それを行う場や機能が地域社会には必要なのだと思います。このお祭りに、私たちと一緒にご参加いただければ幸いです。

一般社団法人シアター&アーツうえだ 荒井 洋文

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